CO2排出量の削減
トリドールグループでは、自然災害の増加をはじめとする気候変動の影響は、事業にとって大きなリスクの一つであると認識しています。
大規模な洪水、台風等の自然災害や、環境規制の強化などのリスクは、原材料の安定的な調達が阻害される、店舗施設の損壊などにより店舗の休業や営業時間の短縮を余儀なくされるなどの可能性があり、事業の継続を困難にします。
一方で、店舗の環境に配慮した設備導入や商品・サービスの提供は、CO2排出量の削減という環境効果だけでなく、事業コストの削減につながるなどの経営効果もあると考えています。このような認識のもと、CO2排出量の削減に取り組んでいきます。
CO2排出量削減の目標と実績
トリドールグループでは、環境中期計画(2025年目標)としてCO2排出量を毎年1%以上削減し、2025年には、排出量原単位を0.60まで削減することを目標としています。
トリドールグループ主要業態のCO2データ
2013 年度 |
2014 年度 |
2015 年度 |
2016 年度 |
2017 年度 |
2018 年度 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
売上(百万円) | 71,513 | 78,734 | 89,315 | 93,881 | 101,409 | 104,815 |
排出総量(kt-CO2) | 143.6 | 145.4 | 140.5 | 135.6 | 133.3 | 134.7 |
排出量原単位(t-CO2/百万円) | 2.01 | 1.85 | 1.57 | 1.44 | 1.31 | 1.29 |
※(株)丸亀製麺、㈱肉のヤマキ商店、(株)トリドールジャパンの運営店舗の合計値です
CO2削減に関わる取り組み
国内産の食材を使用
丸亀製麺では、食の安全の側面はもとより、輸送にかかるCO2排出量削減も考慮し、国内の全店舗で、うどんに使用する小麦をすべて北海道産に統一しています。例えば、うどん用輸入小麦の主要産地であるオーストラリアから輸入する場合に比べて、輸送時のCO2排出量を削減できます。
北海道産の小麦を使ったうどんづくりが評価され、丸亀製麺は、国内農林水産物の消費拡大を目的とした農林水産省が主催する表彰制度「フード・アクション・ニッポン アワード2014」の商品部門で優秀賞を受賞しました。
今後も国内産の原材料を積極的に使用し、国内農林水産物の消費拡大に貢献するとともにCO2排出量削減にも取り組んでいきます。
お持ち帰り用天ぷらの専用容器をFSC®認証紙に
丸亀製麺のテイクアウト用「おうちめし(お持ち帰り用天ぷら)」の専用容器は、森林認証を受けた環境にやさしい紙(FSC®認証)を使用しています。また、印刷用のインクには、植物由来成分を含むボタニカルインキを使用し、CO2の削減に貢献しています。

再生可能エネルギーの導入
丸亀製麺の店舗には、ロードサイドに展開した大宮西店の屋上に太陽光発電装置を設置し、自家消費をするモデル店舗があります。現在は実験段階ですが、効果を実証できればこの取り組みをグループ全体にある条件の合う店舗に導入し、再生可能エネルギーの普及を推進していきたいと考えています。