
ー ABOUT
心的資本経営は創業経営者である粟田が将来に向けて感じている課題感と大切にしてきた価値観から生まれた新しい経営思想です。日本国内では人口減少に伴う働き手不足が既に始まっており今後さらに深刻化すると考えられています。特に、飲食業界にとってこの課題は深刻なものと認識しています。そのような中で、省人化・機械化を進める流れが主流となっていますが、トリドールHDは「人」が持つ無限の可能性を追求してきた歴史を踏まえ、敢えて省人化・機械化とは真逆の方向に進むこととしました。例えば、丸亀製麺は、人の手による手作り打ちたてにこだわり続け、人の温かみを感じるような接客を大切にしてきました。このような人が持つ可能性こそがトリドールグループが必要とされる源泉であるということを再認識いたしました。このような背景のもと、心的資本経営という思想の元にトリドールグループ全体での経営改革を開始することとしました。
昨今注目されている人的資本経営をさらに深めて、「従業員の“心”の幸せ」と「お客様の“心”の感動」を共に重要な資本ととらえ、どちらの“心”も満たし続けることで唯一無二の事業成長を実現する経営思想です。
丸亀製麺をはじめトリドールグループ全業態の従業員の幸せを向上させる取り組みを重ねてまいります。そうすることで従業員の内発的動機が育まれ、お客様に提供する食の感動の質を深化させることにつながると考えています。
私たちが志向する心的資本経営は、「従業員の“心”の幸せ」と「お客様の“心”の感動」による好循環づくり、そして永続的な人材確保や離職率の改善、求人や教育コストの削減、お店の地元への地域貢献など、様々な価値を長期的に生み出し、グループ全体で持続的な事業成長を目指すものです。

ー CORPORATE MODEL
起点となるのが、従業員の幸せ=「ハピネス」です。充実した気持ちで働くことができるからこそ、従業員自らが考え行動するという内発的動機が生まれると考えています。その内発的動機が起点となることによって、お客様に「感動」していただけるような体験を次々と生み出すことができるのです。そうすることでお客様からのご支持を一層深めることができ、お店の「繁盛」につながっていきます。お店の繁盛を働く従業員に適切に還元していくことで従業員のハピネスをさらに高め、お客様のよりよい感動体験へと繋げていく。このような好循環を形成することでトリドールグループが掲げる心的資本経営を実践していきます。社内では「ハピネス」と「カンドウ」の頭2文字をつなげた「ハピカン経営」というキーワードで、すでに全従業員に発信、共有しており、それを実践するためのモデルを「ハピカン繁盛サイクル」と定義しています。


経営改革の最初の取り組みとして、従来の店長制度に代わる新たな制度「ハピカンオフィサー制度」を導入していきます。各店舗では、今後店長に変わりハピカンオフィサーを任命。ハピカンオフィサーの役割は「ハピカン繁盛サイクル」を生み出すことと定義しました。

3年で300名を目指す
3年で300名を目指す
このハピカンオフィサー制度は、まず丸亀製麺から「ハピカンキャプテン」という呼称で2025年11月から導入を開始し、順次その他のブランドへと制度展開していく予定です。なお、丸亀製麺では3年間で300名のハピカンキャプテンをつくる計画です。

チームメンバーのモチベーションアップに注力
チームメンバーのモチベーションアップに注力
従来の店長が行なっていた店舗における煩雑な業務を他のメンバーに移管。店舗で働く従業員のモチベーションを高め、お客様に感動体験を提供するために一人ひとりが自ら考え動けるようにする(内発的動機を引き出す)ことをハピカンキャプテンが推進します。

最大2000万を超える 報酬体系
最大2000万を超える 報酬体系
報酬体系も従来の店長制度から刷新します。ハピカン繁盛サイクルを高いレベルで実践できる丸亀製麺のハピカンキャプテン制度は、最大で年収2000万円を超えるレベルの報酬が得られるような制度を設計。大きな貢献に大きく報いることを可能にする報酬体系になっています。

ー TOPICS
トリドールHDが運営する丸亀製麺、店舗ごとの改善アクションをAIエージェントが提案する「AIレコメンド機能」と店舗向け「ハピカンダッシュボード」を共同開発
丸亀製麺の「ハピネススコア」を構成する国内初のAI音声インタビューと外食業界初となる「心」と事業成果の関係性を解明する独自の分析メソッドを公開
トリドールHD、人的資本経営を深化させた「心的資本経営」で従業員の内発的動機による唯一無二の感動創造に挑戦
