当第1四半期連結累計期間(2026年4月1日~6月30日)の我が国経済は、雇用・所得環境の改善がみられ、緩やかに回復基調で推移した一方で、物価上昇の継続により消費マインドは慎重な状況が続きました。商品やサービスの価値を重視する選別的消費の動きは一段と強まっており、また、エネルギー・原材料価格の動向や地政学リスクの高まりなどにより、先行き不透明な経営環境が続いております。
このような環境において当社グループは、海外事業におけるポートフォリオの見直しと再編に取り組みました。また、国内においては事業基盤の強化に加え、商品を軸においしさと体験価値のさらなる進化に取り組んだほか、心的資本経営のもと、働く一人ひとりの幸福感を高める様々な施策に取り組みました。
これらの結果、売上収益は723億18百万円(前年同期比3.5%増)と、第1四半期連結累計期間として過去最高となりました。
事業利益(注1)は57億76百万円(前年同期比9.3%減)となりました。丸亀製麺セグメント及び国内その他セグメントでは、人件費等の増加を増収で吸収しきれず、減益となりました。一方、海外事業セグメントでは、Tam Jaiが好調に推移したほか、丸亀アジア事業の貢献等により、増益となりました。
また、海外子会社における事業再建に伴い、閉店店舗のリース解約益及び固定資産除却損並びに一過性の構造改革費用等を計上した結果、その他の営業収益は13億79百万円、その他の営業費用は16億65百万円となりました。これらの結果、営業利益(注2)は52億94百万円(前年同期比34.3%減)と減益となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益も30億31百万円(前年同期比31.0%減)と減益となりました。
(注1)事業利益:売上収益-売上原価-販売費及び一般管理費
(注2)営業利益:事業利益-減損損失+その他の営業収益-その他の営業費用
丸亀製麺セグメントでは、“もっと、うどんであなたを驚かせたい”をコンセプトに、本質的な体験価値と新たな体験価値を掛け合わせることで、お客様のさらなる来店動機を生み出し、リピーターを増やす様々な施策に取り組んでいます。新たな価値を生み出すカテゴリー開発や、丸亀製麺の強みを活かした商品開発に取り組んでいるほか、ハピカンキャプテン(注6)の育成を始めとするさらなる人材育成にも注力しています。
食の感動体験を探求する丸亀製麺では、新たなカテゴリー商品の「丸亀うどんメシ」を4月7日から全4種を新発売しました。五感を刺激し、ご注文をいただいてから目の前の熱々のグリルパンで調理し、そのまま提供するスタイルで、まさに本能を解放し全開にする食体験をご提案し、発売から約1週間で20万食を突破するなど幅広い層のお客様にお楽しみいただきました。
季節ごとのフェア商品については、4月21日からは毎年大人気の「トマたまカレーうどんシリーズ」を発売しました。今年は旨さと驚きをお届けするべく、ガツンと海老を3尾も重ねた新作「海老カツトマたまカレーうどん」を発売するなど、6月末までにシリーズ合計で234万食を販売し、大きな反響をいただきました。
6月2日からは夏の定番「鬼おろしシリーズ」を発売したほか、季節限定の冷うどんとして新作「冷やし明太クリームうどん」や「すだちおろし冷かけうどん」など、暑い夏に向けた商品を幅広く展開しました。
また、讃岐うどんの魅力・文化をつなげて、広げて、高めあうことをコンセプトとした「讃岐うどん職人祭2026」を、神田小川町店で5月25日から27日まで開催しました。6つの讃岐うどんの名店が集結し、ここでしか味わえない体験を求め、多くのうどん好きのお客様が来場し、讃岐うどんの魅力を堪能いただきました。
そのほか、おいしくておせっかいなサービス「どどんとサプライズ」として、5月27日から29日の3日間限定で麺増量無料キャンペーンを実施し、多くのお客様に打ち立て・できたてのうどんをお楽しみいただきました。
これらの取り組みにより、売上収益は365億9百万円(前年同期比3.2%増)と第1四半期連結累計期間として過去最高となったものの、人件費等の増加を吸収しきれず、事業利益は56億65百万円(前年同期比16.0%減)と減益となりました。
(注6)従業員の幸福とお客様の感動を高めることで店舗の繁盛を実現する、丸亀製麺の店舗責任者制度
国内その他セグメントには、「コナズ珈琲」、「ラー麺ずんどう屋」、「肉のヤマ牛」、「晩杯屋」、「天ぷらまきの」、「とりどーる」、「豚屋とん一」、「長田本庄軒」、「焼きたてコッペ製パン」が含まれております。
“いちばん近いハワイ”をコンセプトとするコナズ珈琲は、出店を加速しており、4月17日には沖縄県2店舗目となる那覇新都心公園店をオープンしたほか、4月23日には名取店(宮城)、4月27日にはPALM WAGON仙台駅西口店(宮城)をオープンしました。また、業態開発にも注力しており、5月28日には、新ブランドのハワイアンカフェ&バーレストラン「goodNess」をオープンしました。“ハワイのご馳走”をコンセプトに、渋谷駅直結という利便性の高い立地に出店し、アルコールとともにお食事を楽しめるダイニングレストランとして、都心にありながらも、まるでリゾートへトリップしたかのような、非日常の特別感を演出しています。順調な出店により増収となったものの、人件費の増加や出店費用の増加等もあり、減益となりました。
豚骨ラーメン専門店のラー麺ずんどう屋は、4月20日にフードコート初出店となるイオンモール神戸北店(兵庫)をオープンし、4月22日には三重県4店舗目となる津本町店をオープンしました。
その他の業態においては、長田本庄軒で1店舗、晩杯屋で1店舗出店し、いずれも好調に推移しました。
これらの結果、売上収益は104億62百万円(前年同期比5.0%増)と、第1四半期連結累計期間として過去最高となったものの、人件費等の増加を吸収しきれず、事業利益は9億64百万円(前年同期比15.0%減)と減益となりました。
海外事業セグメントでは、主に香港でスパイシー米線ヌードルを展開する「Tam Jai」、アジアや北米等で丸亀製麺を展開する「MARUGAME UDON」、英国でナポリピザ「FRANCO MANCA」を展開する「Fulham Shore」を中心に、その他いくつかのブランドで構成されています。
Tam Jaiは、新規出店に加え既存店が好調に推移し、原価及び人件費等のコストコントロールも奏功し、増収増益となりました。
MARUGAME UDONは、台湾をはじめとしたアジアと北米などの各拠点が順調に推移し、増収増益となりました。
Fulham Shoreは、事業の収益性及び持続可能性を高めることを目的に、法的スキームを活用して不採算店舗の解約とThe Real Greek事業の売却・事業撤退を実施するなど、抜本的な事業再建を進めました。
これらの結果、売上収益は253億46百万円(前年同期比3.4%増)となり、事業利益は第1四半期連結累計期間として過去最高の18億53百万円(前年同期比62.6%増)と増益となりました。
百万円(前期比)
売上収益 | 287,000(+3.0%) |
|---|---|
事業利益 | 22,000(+2.5%) |
営業利益 | 17,000(+60.7%) |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 7,000(+202.9%) |